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梶間 だいさく
大阪は鶴橋にある東亜美容専門学校を卒業後、神戸市内のサロンで20年スタイリストとしてやってきました!。
僕はどちらかと言うと最初から「こんなヘアースタイルにしましょう!」といった感じのいわゆる、提案先行型の美容師ではありません。だからといって提案しない訳ではありません。ではどういう事なのか。提案させてもらうタイミングが違います。僕はこう考えます。
人は多かれ少なかれ、なりたいイメージ(美容室なら理想のヘアースタイル、イメージ)があると思います。だから僕はそのイメージがとても重要だと感じます。
コミニケーションから理想のイメージ、気分を引き出し、まず僕がそのイメージをしっかりと理解すれば『最初の絵』が出来上がります。ここで僕の経験、知識から得た裏付けのある提案をさせて頂けます。その提案を納得し受け入れてもらう事で、確かな『二次元の画』になります。ここからようやく美容師として一番楽しみな仕事『三次元の形』にする事が出来ます。
つまり、お客様の感性+作り手の感性+職人としての技術力から生まれるもの、それがお客様に心地よくフィットするヘアースタイルになってくれる。というのが僕の現時点での結論です。
1971年2月9日大阪で生まれました。記憶には無いのですが保育所で作ったもには「大ちゃんは将来パイロットになるのが夢だそうです」と書かれたものが・・・・・。そして小学3年の時に聞かれた「将来は何になりたいですか?」に「警察官」と答える、かけっこ、体育が得意な小学生でした。
中学に入学する頃には、自身の服装、髪型に興味を持ち始め、スタイリングには自信を持っていました。友達の髪のセットなどを頼まれたり、セットどうやってんのん?なんて聞かれる事もしばしば。
その頃、地域でオシャレな店構えの理容室に3週間に一度のペースで通っていました。そして中学2年の頃、担当してもらっていた理容師さんに「大ちゃんは本当にセットが上手だねっ!」などと褒められる事も数え切れず。「中学卒業したらウチにおいで!」まんざらでもない僕。
「そうやな~スーツとか、制服とか着て会社勤め。そんなんよーせんやろなぁ~。それだったら、自分の好きな服を着て、したい髪形をして働ける仕事っていいなぁ。」服屋さん!?髪の毛を切る仕事!?でも・・・・・美容師さん?、理容師さん?どっち?
「どうせ髪を切るんだったら、綺麗なお姉さんやな!」この自然(不純)!?な動機で美容師さんを志すようになりました。
「中学を卒業して美容学校に行く!」これには周囲の猛反対にあい仕方なく高校に進学、卒業。晴れて、大阪は鶴橋の東亜美容専門学校に入学、そして働くなら神戸と決めていたので、学校の求人から三宮近辺で寮のあるところをキーワードに、クラスでも1番に体験実習を済ませ、そのお店に就職を決めました。
入社式を終え1週間、プロの技を目の当たりにして「これはえらい世界に転がり込んだなぁ~。思ってたんと全然違うやん。やっていけるんか?俺?」想像をはるかに超えた世界でした。「根本的に意識を変えないとやっていかれへんな。」
しかし、美容学校卒業後10年で1割しか残らない、極めて離職率が高い業界。美容学校の友達、同期、先輩方、後輩達が次々と業界から去っていきます。なかには美容師の悪口を言って辞めて行く人も。そんな時、そのどの人にも同じ感情が。
「カット、パーマ、カラー、セット、シャンプーブローetc・・・・・。どんなメニューでも、お客様1人を自分の力で、どうする事も出来ないで、何が美容師なん?
アナタハビヨウシノナニガワカリマシタカ?
僕は決心しました。弱音を吐いたり、途中で投げ出す事だけは絶対にしない。「美容師の仕事を判断するんはそれからやろ!」
営業前、営業後の毎朝毎晩、定休日にもレッスン。コツコツお店の査定をクリアして2年半後にスタイリストデビュー!
カットコンテスト、音楽、バイク大好きです。今でも、バイクだけはやめられません(笑)
ほんの少しですが指名のお客様もちらほら。この「ほんの少し」の怖さです。お客様の絶対数が少ないという事は、予約の多い、少ないが極端になります。
そんなある予約が多い日の出来事です。1人目のお客様スタート。2人目、3人目と進むにつれて、今カットをしているお客様、仕上げを待っているお客様、カットを待っているお客様、セット面にズラッと並び始めます。そして飛び込みで指名のお客様。いくら急いでも、焦っても、どうしても追いつきません。
ついに飛び込みの指名のお客様は帰って行きました。「今日は、もうこれ以上、時間が・・・・・。」という言葉を残して・・・・・。
お待たせした何人ものお客様。(この後の予定とか台無しにしてしまったかも?)
帰ってしまったお客様。(カットした後どこかいくつもりだったのかな?それとも明日何か予定が?デートとか?)可愛くする?幸せにる?・・・・・ええカッコばっかり言って。何してんねん俺・・・・・。何にもよーせんやん。
カワイクシタカッタ。シアワセニナッテモライタカッタ。
その日の営業後、ディレクターが食事に誘ってくれました。その夜、自分の不甲斐なさに涙が頬を伝いました。「大作、今日は飲め。でもな今日の事は、絶対忘れんな。今日の事を忘れへんかったらお前は、ええ美容師になれる。」それ以降の記憶はあまりありません。あくる日の朝、二日酔いの頭で「スタイリストデビューして、なんか勘違いしてた。僕なんか、まだまだ美容師ちゃうやん。」 その後、レッスンの時間が増えたのは言うまでもありません。
10年を節目に1年間ニュージーランドを遊学。 この時コミニケーションの大切さを痛感しました。今まで僕は、お客様と本当の意味で理解しあえていたのかな?と・・・・・。
撮影もよくやってました。 自分の技術を客観的に見る事が出来て、とても勉強になります。
辛い経験、苦い経験、何度も繰り返してきました。でも、それをはるかに上回る「梶間さん可愛くなった!切ってよかった」「梶間さん、上手よね!」喜びの声、笑顔。何よりも美容師を続けてきて良かったと思える瞬間は、ここをなくしてはあり得ません。 ここがなければ美容師をやり続けるのはとても難しくなります。
美容師として20年を超えたあたりから、ようやく、技術、知識、経験のバランスが良くなってきたかな!?と思える様になりました。
自分一人どれだけ頑張っても、どれだけお人形さんを切ろうが、お客様と二人三脚でヘアースタイルを作り上げる、美容師としての円熟は、これに勝るものは無いと思います。この美容師としてのスキルを皆様のヘアースタイルに良い形で反映出来ればと思っています。小さな感動、小さな幸せをつなぎ合わせて気分転換ができ、前向きになれるお手伝いが出来れば、 そして長いお付き合いができればと・・・・・。
【だいさくのヘアースタイル】→こちら
653-0014
神戸市長田区御蔵通4-204-21
078-766-2243
営業時間 9:00~18:00
定休日 毎週月曜日、第3火曜日